弾力が不足したツヤのない髪が育ってしまいます。

犯罪が増加する

6畳ほどの狭い部屋に押し込められた10人ほどのさまざまな年代の医師たちはそれぞれに勉強したり漫画を読んでいたりしたのですが、私の頭を見て違和感を持ち、どこかおかしいぞと感じ、それからその違和感がスキンヘッドにあると思いつくまで、それぞれに数秒間の時間がかかったようです。事態が部屋の中に行き渡ったとたん、「いったいどないしはったんですか、その頭は!」「スキンヘッドなんかにして、一体なに血迷っとるねん!」などと大阪特有の遠慮のないレスポンスが一斉に返ってきました。まだ若葉マークもとれてない研修医からアメリカ帰りの中年オヤジにいたるまで、私はその場にいた人全員に格好の話題を提供してしまいました。「先生、これから夏に向けて剃りはったんですか?」「新婚早々、嫁はんに浮気がみつかったんか?」「自分も頭を剃って、こないだ手術したあの女子大生を口説こうっちゅうのと違うでしょうね?」などの質問に私はただ一言、「これは……男のケジメや」と、よけいに人心を撹乱させるような答えをしただけでした。
賑やかな連中がそれぞれの仕事にドヤドヤと出ていってから私は1人机に向かって座りながら恥ずかしさに耐えていました。しかし、いつまでもこうしているわけにはいきません。気をとりなおして廊下に出ていきました。私の頭を見た人々の反応はさまざまでした。廊下ですれ違った患者さんは「オッ、先生。剃りはったんですか!」などと言います。

また私と向かい合って検査の手順の打ち合わせをしていた看護婦さんは10秒ぐらい経ってからようやく私がスキンヘッドになっていることに気づいてあらー、先生!などと驚いたりしました。また他の科のドクターの中にはあまりにも礼儀正しいせいか、スキンヘッドに気がつく→驚く→しかしそれを口に出すのは失礼なので知らん顔をする、という行程を瞬間的にこなして何食わぬ顔で私と話をするという人もいました。しかし私の頭が研修医室のみならず、すれ違う人すべて、もっといえば病院中の人に話題を提供してしまったのは事実のようでした。取り敢えずスキンヘッド騒ぎが脳外科病棟に行き渡って一段落したであろう昼前ぐらいに詰所の前に立っていると、反対側の廊下から主任教授がブラブラ歩いてきました。-体何て言われるやろうかと狼須した私の心を見透かすように、横に立っていた研修医の1人がプロフェッサーはスキンヘッドのこと、どうお「ありゃつ、この頭のこと、思いになるでしょうね」と私をつっつきました。教授は私達の前を何事もないかのようにブラブラと通り過ぎていきました。私が「スキンヘッドが目に入らなかったんかな?」と不審に思っていると5、6歩ほど行ってから突然振り返り、「笹生、なかなか涼しそうな頭になったやないか」と言われました。見ていないようで見られていたようです。病院の他にもあちこちで知っている人に会うたびに何かと頭のことを言われ、またそれに対して言い訳をしなくてはなりませんでした。しかしこちらから積極的に会いにいった人も1人だけいます。 それはアスペン·ヘアーの中原さんでした。先に注文しておいたカツラのオーダーを取り消さなくてはならないし、この機会にスキンヘッドも披露しようかと思ったのです。彼は大阪府内の支店の支店長になっていたので早速行ってみました。中原さんの支店は今までに見たどこの支店と比べても美しく立派なものでした。全くのツルッパゲの私がこの店に入るというのも妙な気がしました。

降圧剤として開発されていた薬


今回書いた洗髪法で気持ちよく血流を良くして髪を太くしていけばいいかと思います。

実際、受付の女性に店長に話があると言ったときには、彼女は半ばパニックになりかけていたように思います。ちょうど中原さんがタイミングよく現れたので私はほっとしました。彼は「いやあ、本当にスキンヘッドにしたんですねえ」
と驚いていました。「実は前には言わなかったんですがね、お客さんの中で時々カツラを取っちゃう人もいたんですよ。でも本当に剃ってしまったのは笹生さんが初めてですよ」と変な感心のされかたをしました。さて実際にスキンヘッドにしてみますと人の目が気になる以外にはこれといって不便なことは何もありませんでした。当然といえば当然のことです。一体どのぐらいの期間が経てば頭のことが気にならなくなるのか、というのが問題です。人の噂も七十五日といいますが、このクソ忙しい世の中ではせいぜい1ヵ月もすれば誰も何も言わなくなります。あたかも以前から坊主だったかのように自分も周囲も錯覚してしまうのです。しかし、時にはあらためて自分がスキンヘッドであることを意識させられて恥ずかしく思うこともあります。これは頭を剃る以前には想像もしなかったことですが、大別すれば2つのパターンがあります。ひとつは久しぶりに知っている人に会ったときのことです。1、2ヵ月の間に自分の方はすっかりスキンヘッドに慣れたつもりであっても相手はそうではありません。いきなり相手の度肝を抜いてしまうこともあります。またその場合に何故スキンヘッドにしたかという気の利いた理由らしいものも用意しておかなくては相手は容易には納得してくれません。

という育毛剤です。

ここでモタモタしていると忘れていたはずの恥ずかしさが再び込み上げてきたりもします。さらに事態を複雑にしているのは人の噂の広がる速さと範囲です。よもやと思う人までが私がスキンヘッドにしたことを知っていたり、したり顔で「ついに取ってしまったんやてなあ、その方がええで」とズバリ核心をつかれてうろたえてしまったり、ということもありました。もう一つ恥ずかしいパターンというのは他のスキンヘッドの人間に出くわすことです。不思議なことですが大勢の中で自分1人がツルツルというのは実際のところあまり気にならないものです。しかし、道の向こうからスキンヘッドの男性が歩いて来てすれ違うときなどにはお互いに何となく恥ずかしい思いをします。というのは、よく注意して見るとこれらの人々の90パーセント以上が髪の毛の薄いのを誤魔化すためにスキンヘッドにしているのがわかるからです。外を歩いているときなどはまだ良いほうで、何かの会合で部屋の中で私の他にもう1人スキンヘッドの青年がいたときには最悪でした。逃げ場のない場所で鏡に写った自分自身の弱みを見せつけられているようで大そうきまりの悪い思いをしました。ところで散髪の方ですが、最初の頃は髪の毛が伸びるのが比較的遅く、週1回ぐらいの割合で妻がバリカンで剃っていました。


髪の長さや髪型についても多くのスタイルが存在します。

薄毛におトラブルの女なら一度は目にした事があるでしょう。

このバリカンは今治の散髪屋さんが推薦してくれた特別製のものです。また大学病院の中の散髪屋でやってもらうこともありました。値段は確か1回1300円ぐらいだったようです。最初のうちは妻もその手際を見て「さすがは本職の床屋さん、上手ねえ」
などと言っていましたが、妻の方も徐々に腕を上げ、ついには坊主に関してだけは自分の方がうまくなってきたと思うようになりました。道具も色々工夫し、次第に散髪に要する時間も短くなってきました。結局、道具としては2枚刃の男性用ヒゲソリがベストという結論に達し、何と5分前後の時間でささっと剃ってしまうようになったのです。カツラを取ってしまってから少し残っていた髪の毛がだんだん元気になり、まるでヒゲのような勢いで伸びるようになってきました。といっても、持定の場所には全く髪の毛が生えてこないのでハゲそのものの解決にはなりません。それどころか、以前は週1回で済んでいた散髪を毎日する必要すら出てきたのです。本人には見えないからいいようなものの、妻にしてみれば髪の毛の生えている場所と生えていない場所の境目がすぐにクッキリしてくるので気が気ではなかったようです。こうなると時に困った事態が起こります。たとえば学会出張などで私が上京する時などです。行き帰りの日には人に会わないからいいとしても、滞在中は散髪なしで済ますわけにはいきません。ことに自分が何か発表する日などは大勢の人の目にさらされるわけですどうしても散髪が必要になります。宿泊先のホテルに落ち着いてまずから、やるべきことは、近くの散髪屋探しです。また妻の方も学会に出席することがあります。

どうやら私に不足していたのは髪の毛だけでなく


風で髪の毛が飛んで行って

1度、妻が学会出張で1週間も留守をしていたことがありましたが、一体どうしたものか、私はおおいに困りました。このときは、あいにく大学附属病院の方も引っ越してしまっていて、例の散髪屋さんがやめていたのです。とにかく私は家の近所で散髪屋を探してみました。ちょうど近くに1軒、散髪屋のような美容院のようなものがあったので値段を聞いてみることにしました。店ではパンチパーマのオヤジが髪の毛を染めたツッパリ高校生の髪を切っていたところでしたが、私がつかつかとこの店に入っていくと、それぞれに何かやましいところでもあるのか、2人とも狼狽していました。オヤジはそれでも必死に「今日はもう閉店ですねん」とか何とか頑張っていましたが、私は値段を聞くのが目的なので、「スキンヘッドはいくらですか?」とできるだけ丁寧に尋ねました。しかし言葉の選び方がちょっと悪かったのかもしれません。剃りはやってませんねん。わ、悪いけどそ、とオヤジに断られてしまいました。というわけで自分で剃らざるをえなくなってしまいました。ヒゲを剃るというのは高校生以来ずっとやっていますが、自分で自分の頭を剃るというのは初めてです。鏡を2枚使って、合わせ鏡で自分の頭を観察しながらヒゲソリで剃るわけですが、当然うまくいくはずがありません。1時間近くかかってようやく剃り終えましたが、ずっと鏡を持ったりヒゲソリを持ったりしていたため腕が随分だるくなってしまいました。他に選択の余地がない私は毎日、毎日自分で剃っているうちについに鏡なしで、しかも10分ほどで大体剃れるようになったのです。出張から帰ってきた妻は私の頭しかし、を子細に点検したあと、
「剃り残しているところもあるけど、思ったよりうまくできているわ」と合格点をくれたのでした。
13 スキンへッド、アメリカへ!平成6年夏、私たち夫婦はアメリカにやってまいりました。外国で2年間、医学の勉強をするためです。妻はこちらの大学の修士課程に入学し、私はある病院の研究室に入りました。私のスキンヘッドが異国の人達の目にどのようにうつるのか、正直いって不安がいっぱいでした。元々、何事もシンプルでストレートなお国柄ですが、こちらに住む日本人、アメリカ人の反応は様々でした。面と向かって私に「ナオは何故スキンヘッドにしているんだ」

  • 薄くなってもいない。
  • 薄毛·抜け毛·搾み·フケ
  • ホルモンバランスの面からも育毛に影響的だと言われています。